2020/12/22 15:27
今年も残すところ約1週間。早いですね・・・・・。あっという間の1年でした。
コロナ渦ではいろいろと制限もあり、もどかしいこともありました。
いつまで続くのか、不安がつきまとう日々ですね。
しかしそんな中、嬉しい出来事も!
当園の商品に新しい仲間が増えました。
「菊芋レモンジャム」です^^
※詳しくは商品一覧をご覧ください。
個人的に、以前から注目していた菊芋。
今日はこのジャムの主役でもある、「菊芋」についてのお話です。
菊芋は冬の野菜で、11月後半~来春3月ころまでが収穫時期になります。
キク科の多年草で、花は菊にそっくり!名前の由来ともいわれているそうですね。
そして、収穫時期を終えて春になるとそこからまた芽がでます。
ちなみにいつも食べている菊芋は根っこだと思いますか?それとも茎?
じつは「茎」!
根茎といって地下茎の一つです。
里芋の回にもお話しましたが、菊芋も根に似た茎なのです^^
そんな菊芋、見た目はしょうが、味はまるでごぼう。なんだか不思議な野菜です。
◆菊芋の注目栄養素・成分・効用は
・カリウム
・炭水化物(低糖質)
・水溶性食物繊維(イヌリン)
菊芋はカリウムの多い野菜です。
野菜全体で比べてもその量は多いといえるのではないでしょうか。
カリウムはナトリウムとともに細胞の機能を支え、筋肉の動きを正常に保ったり、神経伝達を正しく行うのに必要な栄養素です。
また、ナトリウムの排泄を促すことから、むくみ予防や高血圧予防にも期待ができます。
次に、菊芋は「芋」という名をもちながら、炭水化物量(糖質量)が少ないという特徴があります。食品成分表上ではイモ類に分類されていますが、でんぷんが少なくシャキシャキとした食感を生で楽しむこともできますよ。
そしてなんといっても「イヌリン」の効用です!
イヌリンとは水溶性食物繊維のひとつで、その働きによって「整腸作用」「便秘予防・改善」「血糖値の上昇抑制」「高血圧予防・改善」などの効果が期待できます。
イヌリンは腸内で分解はされるのですが、消化吸収はされません。
んー。なんだかややこしい言い方ですね。
ざっくり崩した言い方にすると、
「元の性質とは違うものになるが、体内には取り入れられない」という感じでしょうか。
腸内で分解されたイヌリンは、「善玉菌の餌」となり、善玉菌を増やしてくれます。
また、腸内で水分を含むとゲル状になり、腸内をゆっくり進んでお掃除もしてくれるので「腸内環境を整える」ことにも一役買ってくれます。
そしてそのゲル状になったものは、余分な糖を包み、糖の吸収を抑制して血糖値の上昇を抑える働きもあります。
さらに、ナトリウムとも結合するようで、結果的に高血圧の予防改善にも期待ができるのです。
どうですか、菊芋!
大昔(江戸時代?)は、家畜のえさとして与えられていたそうですが、こんなにもありがたい効用があるのです!
それに加えて調理法も様々に楽しめます。
生でもよし、炒めてもよし、揚げてもよし、食感もそれぞれ違うので飽きのこない野菜です。
※イヌリンは加熱によって減ってしまうので、最大量摂ろうと思えば生食がおすすめです。
今後も、菊芋をつかった料理のレシピ、菊芋ジャムについてお届けする予定なので、ぜひまたブログをのぞいてみてくださいね^^
追伸
今回は菊芋の素晴らしい効用についてお話しましたが、ばっかり食いはよくないです。いつもお伝えしていますが、いろんな食材を組み合わせてバランスよく食べることが一番ですよ。念のために^^
参考文献
・旬の野菜の栄養辞典
・日本食品成分表2020七訂